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★★★★

2024-01-03

この本は、現代の日本の政治と軍事の関係を現代版に改めるべきだとしている本ですね。 戦前、統帥権の干犯問題で、内閣の下に、陸軍の参謀本部と海軍の軍令部がなかった為に、内閣総理大臣が、内閣を組閣できず、軍部が暴走して、日中戦争、日米戦争に突っ込んでいった事に対する問題意識を筆者はもっていますね。したがって、筆者は、現代版の統帥権の干犯問題が起きないように、日本のNSC（国家安全保障会議）を作って、有事の際に、総理大臣に全てを丸投げして、混乱しないように、しっかりと、情報の整理、お金の工面や自衛隊の作戦行動など、総理大臣をサポートする組織を作ることが大事としている人ですね。 特に、戦前の大日本帝国が、日中戦争、日米戦争に、突っ込んでいった経緯と、戦後の日本の防衛省、自衛隊の命令系統の弱さが似ているので、同じ事を繰り返してはならないとしてます。 戦前では、内閣の下に、参謀本部と軍令部がなく、唯一、命令できた天皇は、立憲君主制なので、部下に直接に発言することは、許されず、歌を詠むことしかできないという状態でした。戦後、内閣総理大臣ー防衛省ー自衛隊というシベリアンコントロールができたので、戦前よりは、ましになりました。しかし、防衛は、アメリカ任せという側面があり、専守防衛から、日本人は、自ら国を守る意識がなくなっていました。その為、ベトナム戦争から、アメリカの力が弱まり、オバマ大統領やトランプ大統領に言われるように、世界の警察官は、辞めるという発言から、日本は、自主防衛の必要性が出てきました。 このように、日米同盟を重視しつつも、アメリカの負担を軽くするために、日本版NSC（国家安全保障会議）を強くし、有事の際に、対応できるようにしておくことが大事だと筆者は言っていますね。 また、中国の軍事拡大に対応する為に、「日本、アメリカ、オーストラリア、インド」の４か国（クワッド）で、インド・太平洋で、中国の海軍にシーレーン(海上交通路)を抑えられないように、協力する動きが出てきています。アジア版のNATOのようになって、中国を封じ込める動きが出てきていますね。 また、ファイブ・アイズ（アメリカ、イギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア）という情報を共有する組織に日本は、イギリスのEU離脱からイギリスを経済サポートをして、入れてもらうことが国益にかなうと思いますね。

• eazy-duz-it
• 31歳
• アトピー
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